軽音楽部より~ヤマハミュージックジャパン軽音楽サポーターのスタッフ様に「部室環境改善セミナー」を行っていただきました(12月19日)。
12月19日、本校軽音楽部は、ヤマハミュージックジャパンが今年度活動を展開している「軽音楽サポーター」制度を活用し、「部室環境改善」のセミナーを受講しました。
このセミナーは、広島県内で軽音楽部がある高校にヤマハミュージックジャパン専属のスタッフ様が来校し、①部室環境の改善、②バンドクリニック、③日々の練習に関する質問、④楽器のリペアについて指導していただくものとなっています。
この度は、専属スタッフでヤマハでギター講師をされている山下知輝様にご指導いただきました。
当日参加した部員は30名程度。



まずは普段の練習環境を再現し、所属バンドの演奏を基に、練習環境のチェックをしていただきました。
今回の指導では、「プロの音楽家としての技術を『一方向で』指導する」ではなく「部員全体で、練習環境と技術の在り方を部員全体で『考え、意見を出し合いながら』改善していく」を軸として山下様からアドバイスをいただきました。


「ライブ形式で…本番さながらで演奏する環境も大事…でも、本番に向けて演奏する仲間が『どのような演奏、表情をしているか?』コミュニケーションをとることも大事なんです」
ということから、普段の機材セッティングを「コミュニケーションをとり、お互いの演奏を共有する」形に変えていきました。
普段と異なる配置…そして、音の出し方や機材の特性を考慮して演奏すると…

「配置を変えただけなのに…すっごく、まわりの音や演奏がわかりやすくなりました!」
と驚きの感想が部員から出てきました。
「楽器の音は、『どこまで聞こえたらOK』になるだろう?大きければよい?聞こえればささやき程度でもよい?みんなどう思う?」


部員の大多数は、「大きくすれば…」と思っていたかもしれません。…そうではないそうです。
「コミュニケーションをとりながら音量を調節する」
「それぞれの楽器がどのくらい主張するか?他の音を食ってしまうか…も特性をしって音を出していこう!」
ただ一生懸命音を出せばよい!と考えていた部員、「なぜ頑張って音を出しているのに、みんなに届かないんだろう?」ともやもやしていた生徒にとって、いままでの疑問がすっきりした瞬間だったようです。

「練習環境や音作りの方法を教えました…でも、これはまだ『演奏の入り口』にすぎません。ここからも、バンド内でしっかりコミュニケーションとお互いの音の出し方をチェックすること…常に聞いて試行錯誤し、意見を出し合う。でも、そこにはお互いのことを『楽しく、笑顔で理解する』気持ちを忘れず取り組んでほしいですね」
部活動の時間いっぱいに指導していただいたとともに、部員からは他校にみられないくらいたくさんの質問や教えてほしことが出されました。めったにない講座ではありましたが、生徒たちは大変充実したひと時になったようです。
現在は、来年度の大会に向けた自己研鑽が中心となっています。基礎練習に励むとともに、来年でいい結果がでるよう頑張ってくれればと思います。
本日は山下様、長時間にわたりご指導いただき誠にありがとうございました。