普通科3年生対象「こころの教育講演会」を開催しました(9月25日)。
9月25日、普通科3年生を対象とした「こころの教育」を開催しました。
講師はブラインドサッカー®男子日本代表強化指定選手の後藤将起選手です。
演題は「目標の見つけ方」でご講演いただきました。
後藤選手は、パリ2024パラリンピック競技大会にブラインドサッカー日本代表として出場。本校の卒業生でサッカー部キャプテンをつとめられていました。
なお講演ではサッカー部顧問と対談形式でお話を伺いました。
後藤選手は、社会人となった後に失明されました。失明当初は家から出るのも怖く無力感がありましたが、家族の支えや、ブラインドサッカーに出会ったことで、新たな目標を見出すことができたそうです。
始めたころは、30代の後藤選手が、周囲の10代に混じって練習をしたエピソードもお話しいただきました。
対談後は、生徒からの質問に答えていただきました。
生徒:「視力を失うことは辛いことだと思いますが、日本代表になるまでの気持ちの変化はどうでしたか?」
後藤選手:「今も立ち直ってはいない。ただその都度目標をもってそこ(日本代表)を目指し頑張ってきました。」
「今も立ち直ってない」という後藤選手の苦労、その中でも強い気持ちをもってブラインドサッカーに専念されているという力強い言葉を聞き、生徒たちは、驚きと尊敬のまなざしをむけていました。
さらに、講演では実際にアイマスクをしてブラインドサッカー用のボールを蹴る体験させてもらいました。
生徒からはパスを受けるたびに「すごい!」と歓声が上がっていました。
最後に、後藤選手から高校3年生という分岐点にいる生徒にアドバイスをいただきました。
「今何かに支えられていることに気づくのは難しいかもしれません。ただ支えてくれる家族や仲間がいるはずです。その人たちへ感謝をしながら、自分の人生の目標を持って歩いていってください。」
今回の講演が生徒のモチベーションとなり自分の夢を叶えてくれることと思います。
本校一同、後藤選手の今後の活躍を祈念させていただくとともに、応援させていただきます。