特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA⑭」の活動を掲載しております。
7月15日、特進、選抜進学コース1年生は、「総合的探究~EUREKA」の学習活動を各クラスに分かれ実施しました。
夏休みまで2回ほどある授業のうちの1日目のテーマは、「非言語化された資料の読み取り方」です。
「非言語」という新しいワードが出てきて、少し戸惑っていた生徒達。非言語とはどのようなモノを指すのか、まずは確認を行いました。
私たちは、日常において「言葉や文字」を活用した生活を送っています。一見すると、私たちは日常生活の全てで「言語」を介した活動が行われていると思いがちとなります。
しかし、私たちの身の回りには「言葉や文字」を使わなくとも意思疎通ができるモノが数多くあります。
例えば…「道路標識」・「イラスト」・「写真」といった「なんらかの形」で相手に伝えようとするモノ。
そして、前回取り上げた「図」・「表」・「データ」といった視覚的に構成された「図形や数値」で伝えようとするモノです。
これらは、言葉や文字が付されていなくても相手に理解してもらうことは可能です。このようなモノを「非言語」と称します。
生徒達に基本的な確認を行った上で、もう一つ、確認を行いました。
非言語化されたモノを読み解く時のルールとして、「事実」と「解釈」の違いを理解し、読み取りを行わなければなりません。
「事実」は、言語、非言語に関係なく、「そこに書いている内容をそのまま読み取り認識する」モノのこと。
一方、「解釈」は「そこに書いてある内容を『自他の思いを通して』読み取り、回答、意見する」ことを指します。
「そのまま捉える(=事実)」か「自他の思いを通して捉えるか(=解釈)」
一回で理解できるモノではないので、1度練習をしました。
練習の際は、見慣れている言語化された文章で、「事実」と「解釈」の違いを把握していきました。
「①平均点は60点だった…②自分の点数は65点だった…③最高点は85点だった…④最高点よりも20点低い…だから⑤私の点数はあまり良くない」
①~③については「事実」として生徒たちは捉えていました…が若干④・⑤のとらえ方で迷った人もおりました。
④は事実で、⑤は65点をとった人の「思い」からみて「あまり良くない」と判断しているから「解釈」となる~と一つひとつ確認しながら学んでいきました。
練習を踏まえ、実際に「非言語」で作成されたグラフを使い、事実に基づいた分析を実施しました。時間に限りがあったため、ここでの取り組みは次回に持ち越しとなりました。
これから時間をかけて、着実に「事実」と「解釈」を選別できる力を徐々に身に付けていきます、