芸術鑑賞会がありました(6月25日)。
6月25日、本校中学・高等学校合同による「芸術鑑賞会」を実施。
広島文化学園HBGホールにて、「石見神楽」の鑑賞会を行いました。
神楽は、広島県の県北地域から島根県の範囲で受け継がれる伝統的な神事です。
今日の日本には、様々な宗教が日常生活に根付いていますが、古来は、自然崇拝(アニミズム)を軸とした宗教が存在しています。
私たちの生活の中にあるものすべてに命がやどり、その大小さまざまな命に支えられていることを、心からの行動(神事)をもって示す。
人と自然がどのように調和し、生きていくか…言葉だけで安易に伝えるのではなく、表現に思いをのせ、自然や鑑賞する人たちに伝える。
そのような日本古来の伝統を学び取りました。
神楽の言葉、演目の背景、登場人物の行動など、現代社会にない思いがたくさん詰まっていましたが、演者の方々の真摯な思いに生徒たちは心を惹かれておりました。
世界とのつながりや理解が重視される傾向にありますが、一方で、自国の文化、風習、そして日本に住む我々のアイデンティティを見つめ直すことが希薄になりがちです。自らのことを知り、世界で日本で生きてきた自分がどのように貢献できるかをしっかりと確立させるきっかけにしてくれればと思います。