特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA⑨」の活動を掲載しております。
昨日(6月3日)実施しました、「総合的探究~EUREKA⑨」の活動を報告します。
「外国人観光客の増加が日本社会にどのような影響をおよぼすか」のテーマを説得力あるモノにする作業…「事実」の導入について取り組みました。
第1回目でも課題となった項目です。自らが書いた文章を相手に「リアリティがあり」・「正確・信用性があり」・「説得力ある」事実として提供する…高校生はもちろんのこと、論文やレポートを作成する大学生、大学院生であっても、その活用に苦戦する箇所です。。
前回(セルフレジの導入の是非)の時は、事実として取り上げた内容が「出処不明確」、インターネット上で「たまたま(偶然に)見つかったモノ」であるなど、とりあえず「目先にあるモノ」で対処しようとする傾向が強く見られました。
前回学習の反省を生かし、できるだけ、誰が見ても信用されるモノを調べてくることを提示しました。
教員から提示されたヒント(公的機関や明確な報道機関、新聞)を活用して頑張ってまとめた生徒もいれば、なかなか「正確・信用性って何?」、「どの基準で説得力あるといえるの?」と、活動が行きずまった人も見られました。
事実を正確に取り上げることは大切ではありますが、その評価尺度にこだわり過ぎると、「何も提示できない」という沼にはまってしまいます。
そのような生徒は、今回は、「自身が経験したこと、そこで得た自らの思いや考え方を『事実』として導入する」という形で表現をしました。
生徒たちが高校公共、倫理で習う、デカルト(我思うゆえ、我あり)や、カントにおける観念論の考え方を参考にして、チャレンジしてみました。
もちろん、自身の経験についても、自らが行動、体験し確信を持つ必要がありますが、16年間生きてきた、なにがしかの日常生活の体験で頑張って取り組んだようです。
EUREKAの授業には、あらゆる正解や見方、考え方があふれています。しっかりと思考をめぐらせて、各課題を乗り越えていってほしいと思います。
明日もEUREKAの授業があります。事実をより詳しく見ていくため、提示した資料を読み解く方法を考えていきます。