特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA⑧」の活動を掲載しております。
特進、選抜進学コース1年生「総合的探究~EUREKA」第8回目の学習活動です。
第1クールで取り組んだ内容の復習として、前回授業から取り組んでおります。
前回は、「外国人観光客の増加が日本社会にどのような影響を及ぼすか?」について、高校生(生徒の視点)、外国人観光客(テーマの当事者)の2つの視点で考えてみました。
本日は、前回とは別の立場の人で考える活動です。
ただ今回は第1クールのように、別の立場を2つに絞り、全員で共通して取り組むのではなく、クラス内で「考えてみたい立場」を複数上げ、その中から選択して考える…といった応用を取り入れてみました。
大学入試はもちろんのこと、社会人になると、あらゆる分野から、多数のケースを考えることが出てきます。思わぬ視点が出た時、どのように解釈、解決につなげるかを想定することも、思考力を鍛える上では重要となります。
さて…あるクラスで登場した、様々な視点候補は次の通り
〇ツアーコンダクター 〇観光地の地域住民、店の人 〇通訳 〇ホテル、旅館の従業員
〇警察官 〇日本政府 〇交通関係者 〇消防士 〇漁師…??
広義な立場の場合、どこまで視点を絞って解釈するか…(ツアーコンダクタ、観光地の地域住民、通訳、警察官)
一見すると関連性のない職業、立場の人の場合、どのように考えるか…(消防士、漁師など)
みんなで「本当に考えられるのか?」と楽しみながら、思考をめぐらせました。
生徒の回答は次のとおり。
「ホテルの従業員について①:ちょっと仕事が大変になる。理由は、外国人の言語によって対応が異なり、マニュアルも変えないといけないから」
「ホテルの従業員について②:外国人従業員が増える。また英語が必須になると思う。理由は日本語が分からない外国人にも説明できるようしないとダメだから。」
「警察官について:外国人に対する交通ルールを指導することや罰則が増えていく。理由は外国と日本のルールには相違があるから。」
と、限られた時間の中で一生懸命、意見と理由を表出していました。発表の中では、「そうだな…」と納得する声や「なるほど…そうか!」という声も出てきました。
一見、難しい立場の人については、先生があえて考えて発表してみました。
「漁師について:外国人の中には、魚介類に関係する日本食を求めている人が多くいる。高値で買ってくれるため、外国人の増加で漁師の生活が楽になるかもしれないと考える。理由は、最近の外国人は『大トロ、どんぶり、てんぷら』が人気でよく紹介され、行列ができているからだ。」
先生の回答に「すごいな…」と答えていた人もおりましたが、それはそのはず。
「能力が高いわけではありません。生徒よりも、年齢…なにより経験や訓練、知識を蓄えてきたからの結果だからです。みんなも練習と経験値をたくさん重ねていけば、徐々にできるようになるので頑張りましょう!」
と本日は締めくくりました。探究は、地道な練習が必要であることを認識してくれれば幸いです。
今後は、各自で考えたものに事実を確実につけていく活動を行います。1回目と異なり、どのような成長がみられるでしょうか?楽しみですね。