特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA➆」の活動を掲載しております。
特進、選抜進学コースの総合的探究「EUREKA」の第2クール目がスタートしました。
中間試験を挟み、あらためてこれまで学んだことを再確認とスキルの定着を図る活動を本日行っていきました。
「いろいろな視点にたって物事を考えてみる」という学習設定を行い、「セルフレジの是非」について前回は考えていきました。
今回は、「外国人観光客の増加は日本社会にどのような影響を与えるか」をテーマとして取り組みました。
最初に、訪日外国人訪問者の推移(1989~2024)と訪日外国人観光客が日本での消費額(2019~2024)のグラフを提示。各クラス担任から、グラフの説明やグラフから分かる特徴を生徒ともに分析してみました。
下記の内容は一部クラスでのやり取りです。
先生からの発問:「訪日外国人観光客の推移が1989年から始まっています。どうして1990年ではなく、89年という半端な年数から始まっているのでしょうか?」
生徒からの回答:「89年って平成元年だったと思います。時代の区切りとして表したのでは?」
先生からの発問:「2020年から2022年が極端に訪日、消費額が減っているのはなぜですか?」
生徒からの回答:「それは簡単!コロナ禍だからですよね!」
先生の発問:「では…2008年と2011年も少し訪日客が減っていますよね。これは?」
生徒からの回答:「2011年は東日本大震災、2008年は…あ~僕らの誕生日だ!(笑)」
先生:「あ~確かに2008年は皆さんの誕生日ですよね(笑)、ここはリーマンショックがあった年だというのがベターかな(笑)」
と出題されているグラフの年代の歴史的事項にも目を向けることが大切なことを学びました。
その後、前回と同様、高校生として、また実際に日本に訪れる外国人観光客は増加をどう思っているのか…どのように影響するか…を考えていきました。
「訪問が多くなると、多言語化した看板や掲示物が増える」
(理由)→様々な外国人が来るから、それに対応したものが必要となるから。
「訪問者が多くなると、外国人が日本に(外国人が多くなること、ツール、サービスが増えていくので)旅行しやすくなる。」
(理由)→外国人にとって、同じ目的がたくさんいると安心するから。
「外国人向けのメニューが増える」
(理由)→日本側の店も、儲けたいから。
「神社などの観光地にたくさん訪れてくれて、日本文化を知ってもらえる機会が増える」
(理由)→外国人はよく神社などの観光地にいく。勉強するチャンスが増えるし、日本の人も教えやすくなると思ったから。
といった意見や理由を出してくれました。ただし、意見に対する理由が言える生徒がいる反面、意見で完結してしまう生徒も目立ちました。自らの得意、不得意によってばらつきがあることを自覚したと思います。
意見をさらに広げる、理由付けするためにもやはり知識の獲得、言い回しの練習が必要になると思われます。
次回も外国人観光客をテーマとして、他の視点で検討、そして前回課題となった「事実」の提示についてチャレンジしていこうと思います。