特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA④」の活動を掲載しております。
5月1日に取り組んだ「EUREKA」の様子をお届けします。
今回は、社会的課題を少しマクロな視点から考え、これまで取り組んだ「セルフレジ問題」に繋げていく活動を行いました。
セルフレジは現代社会にとって、「日常生活を迅速化、効率化していくために導入された」ことはまぎれもない事実です。
多くの人に便利で豊かな生活を送ってもらいたい…設置者の思いがあるにも関わらず、立場によって「肯定派」と「否定派」に考え方が分かれる結果が出てきました。
では、セルフレジを「全ての人」が賛同するためには何が必要か…それは社会の動向を今一度見つめ直す必要が出てきます。
高校生、高齢者、店員、外国人が「現代社会で共通してどんな社会課題を抱えているか(=マクロな視点)」を提示し、分析した上で、身近なセルフレジ(=ミクロな視点)の在り方を改めて見つめ直す方向に繋げていきます。
この時間、用意された社会的課題は、「人口動態」に関する2つのデータ。①現代社会における要介護認定の現状と、②高齢者の人口数(比率)の現状および未来予測のデータです。
まず…
(1)2つのデータをみて、どのような現状がみられるかを分析しました。
「高齢者が増加し、要介護認定にかかる人が増加している」
「高齢人口が今後も増え続ける」
「高齢者の増加により、生産者人口の不足が発生する」
「高齢者を介護する人(家族や介護職)の負担が増加するのでは?」
などの意見が出されました。
次に、(1)の現状が今後の将来にどのような影響を及ぼすかを未来予測を行ないました。
「要介護が増え続けると介護職が足りなくなる。」
「生産者が減ると、外国人労働者に頼る必要がある。」
「高齢者が増えると若い人の年金負担が増える。」
表中に「高齢者・介護・増加」といったワードに目が向きがちであったこともあり、高齢者が主体となった意見が散見されました。最初に行った、「様々な視点(立場)で分析する」手法で、「高校生からみると~」「若い人から考えると~」「介護者から考えると~」といった主体となる立場の変換によって、新たな考え方もできるかもしれません。
これから先の課題として、さらに考察できるとよいですね。
次回は、いよいよこれまでの内容をまとめ、文章化する学習にチャレンジします。現時点での文章力、説得力をしっかり把握していきましょう。