特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA②」の活動を掲載しております。
特進、選抜進学コース1年生対象「総合的探究~EUREKA②」の活動報告です。
前回は、色々な視点で物事を分析する手法について生徒たちとともに学んでまいりました。
今回は、もう少し事例を増やしながら視点を変える実践を行いました。
テーマは前回同様「セルフレジについてどのように考えるか」
高校生、高齢者の視点でセルフレジを考えましたが、今回は各クラスで自分たちが考えたの2つ視点でその是非について考察しました。
次のクラスは、「店員」と「外国人」で設定しました。ただ、それぞれの立場、環境、特徴に幅広さがみられたので、「少し対象を絞って、分析しやすいようにしよう」と見直しを行いました。
見直しの結果、「外国人」については、在留と観光客のいずれかに設定し直すこととなり、「外国人観光客(₌日本のセルフレジを始めてみて…の設定)」で実施。
店員については、「セルフレジを導入している店舗であり、一定の把握をしているという認識」と「細かな設定をすると考えが広がり過ぎる」という意見から、見直しなしで行いました。
対象を設定する…ことを1つとっても、安易に考えることができない。考え方によっては、同じものでも大きく異なる点に気づいたことは良かったと思います。
その後、意見⇒理由、意見交流⇒発表と前回同様の流れで学習活動を進めました。
「店員にとってセルフレジは面倒な機会と思います。高齢者や機械が苦手な人には、その都度、声を掛けられ、文句を言われ不快な思いをするためです。」
「店員にとってセルフレジは、便利なものと思いました。レジ打ちをしていた時間を、その他の仕事に回すことができるという点でメリットがあります。」
「外国人観光客にとって、セルフレジは便利と思います。言葉で説明しなくとも、画面上で弦を変え、また絵や写真で判別して、ストレスなく購入できるからです。」
「外国人観光客にとって、便利でもある人もいれば、言葉や操作が分からな人もいると思うので、どちらともいえないです。」
同じ年齢、同じクラスで生活していても、真逆な考え、発見が出てとても新鮮な空気が流れていました。
次回の授業では、それぞれで出された意見が、「事実として説得力あるものなのか。」をテーマに、根拠ある証拠を各自で調べてくることを宿題として出しました。
調べ方、調べるツールは自由です。やり方を指定し、その基準にのって取り組むことは容易です。ただ、物事を調べるとき、「信ぴょう性、即時性、汎用性、客観性」など確証高い事実にするために必要な条件があることを、経験を通して学ぶ必要があります。
教員からの指示として、自分なりに①説得力あるもの、②信用できると思われるもの、③どんな人(団体)が主張したものか、誰(団体)が評価しているか…を気にしながら調べてほしいことを伝えました。
次回に向けて、生徒たちはどんな「事実」を提示してくるのでしょうか。楽しみですね。