修学旅行最終日の様子をお届けします(台湾コース)
掲載が遅くなり申し訳ございません。
台湾コース最終日の様子をお届けします。
残り時間もわずかとなった台湾コースは、残された観光名所「国立中正紀念堂」へ訪れました。
ここは、中国国民党の指導者、蔣介石に関する文化物等が所蔵された施設となります。
ちなみに「中正」とは蔣介石の本名であり、その名を紀念堂の銘にしています。
時代の一人物のライフヒストリーを大々的に祀るということ。様々な見解はあると思いますが、たった一人のために、多くの記録や記憶を残すということは、それだけに人々に支持されている、また歴史的価値が高いことを表しているともいえます。
受験としての知識、または学校で勉強するから受動的に学んでいる…という生徒が数多くいると思います。
しかし現代社会を生き抜くためには、過去の出来事が発信する無言の証言に聞き耳をたて、そこから新たな時代を創造する必要は大いにあります。
様々な文物を単に見て学ばされている…という意識だけでなく、文物を様々な視点からみて、色々な方向から考えている力も養ってほしいですね。
さて…台湾での食事もあと一回。一行は、圓山大飯店での昼食を摂りました。
ここは1952年に蒋介石夫人である宋美齡氏が建てた、台湾第1号の5つ星ホテルです。宋氏といえば、映画にもなった『宋家の三姉妹』(1997年)が有名ですが、その中で登場する三姉妹の三女です。
激動の20世紀を生き抜くだけでなく、三姉妹はすべて歴史を切り拓いた人物の妻(長女:宋 靄齢は、国民政府の幹部で実業家であった孔 祥熙と次女宋 慶齢は、革命家であった孫文の夫人として…)として、また時代を動かすオピニオンリーダーともなりました。
人生には、様々な形態がありますが、運命か宿命か…という言葉がここまでも一致する姉妹はそういないのではと思うばかりです。
そんな一行も、いよいよ台湾から離れ、広島に戻りました。
広島空港の解散式では校長、副校長、看護師さん、添乗員さんに挨拶をしていただきました。 台湾コースのみなさんは異国の地での活動でとても成長しました。この修学旅行での体験を今後の人生に活かしていただきたいと思います。