修学旅行2日目の様子をお届けします(東北関東コース)
修学旅行2日目、東北関東コースの様子です。
2日目の一行は、東日本大震災に関する学習を兼ねて、震災学習と銘打ったツアーを実施しました。
2011年3月11日、14時46分に三陸沖を中心としたM9.0の大地震が発生し、2万人を超える人々が犠牲となりました。もう間もなく発生から14年の歳月が立とうとしています。
引率した本校教員も14年前のあの光景は、当時の様子を映像を通して、あるいは間近で体感した者もおります。もちろん、一方、参加した生徒の中で、あの時のことを鮮明に覚えている人は中々いないのではないでしょうか?
自然の計り知れない脅威を震災の遺構をみつめながら、生徒たちは学びを深めていきました。
写真は、陸前高田市気仙町にある「奇跡の一本松」です。
自然の脅威と共に、この震災では自然の力強さを感じることができた一幕も多くありました。自然だけでなく、私たち人間もそうです。甚大な被害にあい、苦しく、悲しい思いをたくさんしても、一歩一歩、当時の人達は前に進みました。
生徒達の生きている中で、様々な苦しみに出会うかもしれません。そんな時、苦しくても前に進む逞しさを今回のツアーを通して、感じ取ってもらえればと思います。
実は、今回のツアーでは三陸鉄道が企画する「震災学習列車」に乗車して、学ぶ予定でした。しかし大船渡の山火事のため運休となりました。形は違えど、自然の恐ろしさを生徒たちはひしひしと体感したと思われます。
そのため、急遽ガイドさんにバスに乗っていただき、案内をしていただきました。
唐丹駅から、防潮堤の見学 被災された方へ黙祷を捧げました。
その後、釜石祈りのパークにて慰霊碑への献花、メッセージ付きポスターを贈呈しました。
一時の思いだけで、生活や考え方が変わるわけではありませんが、震災の地に思いを刻み、少しずつ今後の生き方、ありかたに繋げていければと決意を新たにしました。
東北地方は、古来より自然豊かな地域として、人々はその恩恵を受けていました。生徒たちが日本史で習う律令制の時代。陸奥国は、地方官における等級では「大国」に位置づけられていました。
特に海の産物については、今日でも日本有数の漁獲地として、現地の人々の生活を支えています。
生徒たちは、そんな自然の豊かさ、有難さを堪能しました。
また日本三景松島を遊覧船で観覧した生徒の様子は、驚きと、どこかその景色に懐かしさを覚えるような不思議な感覚を持っていたようです。瀬戸内海の島々と同じ雰囲気があったのだと思います。
なんともいえない感情…松尾芭蕉の思いが理解できたのではないでしょうか?
さて、一行は2日目の最後に、牛タン料理を堪能。もしかしたら、初めて食べた!という人もいたのではないかと思います。大人の味、そして地域独特な料理に、様々な感情を持てる1日だったと思います。