中学校1・2年生対象「百践錬磨~稲刈り体験」を行いました(9月28日)
9月28日(土)1~4時間目に本校中学1・2年生は稲刈りを行いました。
6月に田植えを経験した中学1・2年生の生徒達ですが、自らが植えた「いのち」の成長を実感し、ありがたくいただく…という日本独特の稲作文化を経験しました。
長い時間をかけて丁寧に食べ物を収穫するという、普段できない活動をしっかりと経験しました。
「1・2年生全員で協力して、機械に頼らず稲を刈りきろう!」
毎年立てている目標ではありますが、文明の力に慣れている私たちにとって、機械のない生活は苦難そのものです。どのように取り組めば、うまく目標を達成できるかは、これまで経験してきた先人の力、伝達が必要となります。まさに、日本古来からある文化の伝承作業です。
伝承者は2年生。去年の経験を踏まえて1年生にアドバイスをしながら進めました。
稲を刈る人と刈り取った稲を運ぶ人に分かれるなど、効率よく作業が進むように工夫して取り組みました。
限られた時間の中で、割り当てられた区画の稲刈りが早く終わった班は他の班の手伝いにまわってみんなで協力して作業を進めました。
おそらく、農業が主体だった中近世の社会は、まさに多くの人が仲間意識や役割分業を徹しながら、生徒達が行っていたようなことをしていたのでしょうね。
もちろん、現代にあっても普段から田んぼを管理している農家さんの大変さの一端を実感し、お米が食べられることへの感謝の気持ちが一層深まったと思います。
事後学習では、作況指数調査(今年の米の出来・不出来を評価するための調査)をするために、各グループで稲を刈り取って持ち帰って調べました。
1年を通して経験した農業体験ですが、当たり前の生活には、多くの血のにじむ努力が根気、直向きさが必要であることを学べたと思います。
最後に、この貴重な体験の場を提供してくださった農家の皆様に心より感謝申し上げます。