2023年度「第75回 広島国際学院高等学校卒業式」を挙行しました。
3月1日、本校高等学校は75回目の卒業式を迎えました。
昨晩まで降り続いた雨もやみ、卒業式当日は落ち着いた天候の中での式典となりました。
この学び舎で3年間、本校生徒は様々な思い出を作り、日々成長を遂げていきました。もう今日でその風景も見納めです。
今年度卒業生は373名。入学式で仲間とともに出合ったこの体育館で再び、人生の門出を迎えます。
ただ卒業生にとって1つだけ、3年前と異なる風景が今回は加わりました。
それは、卒業生の新しい一歩を見届けるために、大勢の家族、仲間、関係者、教職員…とこの式典に集ったということです。
これまでの制約が全て解除され、これまで通りの卒業式ができたということ。これは、卒業生にとって(勿論、卒業生を送り出す私たち教職員一同、そして在校生にとっても)、この上ない喜びだと思います。
吹奏楽部の演奏に合わせ、卒業生が続々入場します。本当に、これまで以上の拍手とたくさんの笑顔がみられたことに、全ての人が感動をおぼえたと思います。
全員が体育館に入った後、粛々と卒業式が執り行われます。
卒業証書の授与を受け、晴れて3年間の学校生活の修了となりました。
卒業証書の授与後、学校長からの式辞が述べられます(以下要約)。
この度卒業される皆さんは、私が学校長に就任した際、本校に入学されました。皆さんとともに3年間、この校舎で過ごせたことをうれしく思います。
この3年間、みなさんにとってうまくいったこと、そうでなかったことがたくさんあったと思います。様々な挑戦の中で色々な思いを抱いたのではないでしょうか。ただ、皆さんにとって、これからも人生の挑戦は続きます。これからも、自分を信じて挑戦し続けてほしいと思います。
私から、みなさんに一つ伝えたいメッセージがあります。それは「自分に与えられた時間を、人のために使ってほしい」ということです。私たちは、自分のために様々なことに時間を費やしますが、社会に出ると、たくさんの人との関わりの中で生活していきます。私たちの人生を豊かにするためには、人に信頼され、様々なことで頼られ、期待されることが大切です。
人のために努力し、人のために助けられる人間を目指してください。
その後、在校生送辞、卒業生の答辞が読み上げられます。
在校生からは、常に人生の先をゆく卒業生の行動を手本に、学校生活を頑張れたことへの感謝の気持ち、そして卒業生の想いを次の後輩、世代に伝えていきたいことを卒業生に誓いました。
卒業生からは、制約の中での学校生活から少しずつ「当たり前の生活」を手にした喜び、そして自らを成長するために、多くのことに取り組めた3年間の思い出が述べられました。その生活の中で、仲間、後輩、家族、先生方の力が大きな力になったことを述べていました。
一人ひとりの3年間の思い、在校生へ託す希望、そして卒業生自身が抱くこれからの決意…。読み上げる一言にその気持ちが伝わりました。
式典は無事終了し、それぞれ思い出の詰まったクラスに戻ります。
クラスでは各担任の先生方から証書と思いの詰まった言葉、また卒業生からの仲間、恩師への感謝の言葉が告げられます。
嬉しいことも、悲しいことも経験し、あっという間に過ぎた3年間…だけど、これからもずっとずっと素敵でありつづける仲間に出会えました。
進むべき道は、お互い違いますが、同じKOKUSAI生として、希望溢れる人生は同じはず。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとう!そしてこれからの未来に幸あれ!