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高校(全日制)

高校1年生対象「人権・平和学習委員会合同 KOKUSAI会議(サミット)」を実践しました。

6月17日、本校では1年生を対象とした「人権・平和学習委員会合同 KOKSAI会議(サミット)」を開催しました。

今年度、広島では「G7サミット」が開催され、世界中の様々な問題や課題を考える議論が、大々的に行われました。

私たちの街が、世界中のあらゆる人に注目され、そこで歴史に名を刻む話し合いが実施される…。

ところが、私たちにとって「歴史的な出来事」は、教科書の中で繰り広げられる「別世界の話」に感じ取られていました。

あの場所で話し合われることが、今の世界、これからの世界に大きく影響していく。そしてこれから未来を担っていく生徒たちに、サミットで話し合ったことが、人生を変える出来事になるかもしれない…。

サミットを「他人事から自分事へ」変え、知識を深めるため、私たちもG7サミット同様の内容を、生徒たち自身で話し合いました。

今回のKOKUSAI会議では、主に2つの点に軸を置きながら生徒達に挑戦をさせています。

 

1つは、生徒主体を原則としたこと。主権者教育の重要性が語られる中、生徒の忌憚のない意見を出すためには、「生徒自身が考え、生徒同士で意見を共有、交換し、生徒が最終的な結論を見出す」が必要となります。

本日の会議に先駆け、5月末から数回、会議を主催する平和学習委員と、議長を務めてくれた生徒会執行部(3年生)で議論する内容や討論の方法、結論の導き出し方、生徒同士での共有方法を繰り返し確認していきました。

人前で自らの気持ちを発表することや他者の意見を理解するスキルは簡単に身に付くものではありません。しかし、自分の今持ちうる能力を充分にアウトプットし、また足りない所を発見するという努力を学習委員、生徒会執行部が惜しみなく頑張ってくれました。

2つ目は、議論する内容を様々な切り口から事前に検討したことです。全体での議論を進めるにあたり、5月下旬に「高校1~3年年生を対象としたKOKUSAI世論調査」を実施。サミットに関する知識がどのくらいあるのか、また在校生たちが興味をもつ、世界の出来事が何かを調査しました。

その内容を基にして、6月1日に「クラスKOKUSAI会議」と銘打った特別活動を実施しました。写真の通り、クラス内で意見を出し合い、クラス全体の考えをまとめるという作業を積極的に行いました。

様々な切り口から見るため、①個人で与えられた課題を考えまとめる→②2人1組でお互いの意見を交換共有し、他者にいいたいことをまとめる→③4人1組で意見交換を行い、情報共有を行う→④③のグループで、クラス発表を実施。クラス全員で出された課題を議論し、解決策などを見出す…と個人→グループの議論方法を複数回行うことで、意見の集約を行っていきました。

2つの点を基にして、本日の会議を開催しました。生徒会が議長団となり、5月に集計した「KOKUSAI世論調査」の結果を発表。その後、各クラスで関心をもった議論を披露し、1年生全体で話し合いを行いました。

大勢の人の前で発表することは非常に緊張しますが、主催した側が驚くほど、たくさんの生徒たちから様々な自由な意見や提案が出て充実した会となりました。とりわけ、人権・男女問題・ジェンダーについては多くの生徒が興味関心を持ち、「男らしさ、女さしさを求められる是非」について、賛否両論で意見が飛び交いました。

「私たちは問題が発生して困った時に、対策を練るような行動をしてしまう…だが、困る前から事前の準備、また困らないように日々対策する意識や具体的方法を検討することが今の社会には必要だと思います。」

と議長団から意見されたことが印象的でした。私たちはついつい問題が起こって考える癖があります。やはり、前もっての対応、他者に対する目配り、気配りが今後は求められる社会になっていくかもしれません。

 

さて、今回のKOKUSAI会議には、外部講師としてフリーアナウンサーの久保田夏菜様、中国新聞社記者でG7サミットの取材を行っていた田中美千子様にアドバイスや講評をいただきました。

お二方とも、想像以上に生徒たち、生徒会の皆さんが自由闊達に行う姿に驚かれていました。自らの考え、意見を大切にし、自信をもって世の中に意見すること。テレビやネット等の表面でなく、出来事の裏側で起こっていることに着目し、人の考えは決して1つではない、様々な思いを持つ人に目を向ける必要があることが大切と講評していただきました。

国際学院初の試みサミットでしたが、1年生の皆さんには、さらに物事を幅広く考えられる人材になってもらいたいと思います。

(最後の写真は、今回会議の司会進行を協力してくれた生徒会3年生の皆さん、そして外部講師の久保田さん、田中さんとの集合写真です。生徒会ならびに平和学習委員の皆さん、本当にありがとうございました!)

 

 

 

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