2022年度高等学校卒業式を挙行致しました。
3月1日、今年もかけがいのない仲間を送り出す季節がやってまいりました。
本日、本校体育館では「第74回広島国際学院高等学校卒業証書授与式」を挙行致しました。
普通科計408名の卒業生が、果てしなく続く将来への道を踏み出しました。
当初は、雨が降る予報にもなっていましたが、式中は春の息吹を充分に感じられた一時となりました。
今回の卒業式は、コロナ対策緩和の動きの中、保護者の入場緩和、吹奏楽部の演奏実施と通常に近い式典で開催できました。
入学式以降、あらゆることで制限がかけられていた卒業生にとり、最後の最後で、未来への希望の光が差し込んだ瞬間だったと思います。
体育館で奏でられる吹奏楽の演奏、卒業生のハレの舞台を間近で見送る大勢の保護者の皆様。人生の門出をみんなで祝える環境のありがたさを身にしみて感じることができました。
9時15分より開催された卒業詔書授与式は、卒業生の入場から証書授与と粛々と行われていきました。
高校生活の終わりを告げる式に臨み、生徒達は何を考え、想いながら時を噛みしめていたのでしょうか。
校長先生の式辞では、次のことが卒業生に伝えられました。
「みなさんは入学から今まで、学校生活の多くの場面で、できないこと、諦める悔しさを味わってきました。もちろん、みなさんにとって不十分な3年間だったと思います。ただ、みなさんはこの3年間で、出来なかった苦しみだけでなく、『何も出来ない・・・と思うだけでなく、どうしたらできるか?』という努力と工夫を行ってきました。一度きりしかない高校生活を、より楽しくするために頑張ってきた皆さんの経験は、人生の大きな財産になるはずです。
私が愛読する本の中に、ノートルダム清心女子大学の学長であった渡辺和子さんの書籍があります。その中に『置かれたところに花は咲く』という言葉があります。人生は、すべて幸せに生きることができるわけではない。困難なこと、苦しいことに誰もが遭遇します。だからといって逃げたり、ほおっておいたりすることはできません。どんな境遇であっても私たちは強く生きていかなければなりません。みなさんは、困難な3年間を皆さんたちなりに努力して乗り越えてきました。これからの人生にも大きな糧となるはずです。挑戦することを忘れず頑張って下さい。」
校長先生がおっしゃるとおり、皆さんの3年間は障壁の連続でした。それでも、みなさんは強くたくましく乗り越えてきました。どんな困難にもめげず挑戦を続けてほしいと思います。
体育館での式が終わり、生徒達はそれぞれの過ごした教室に戻りました。
これまで一緒に過ごしてきた仲間、担任との別れ・・・いや、門出を祝う時間を送りました。
笑顔で仲間と接する人、これまでのことを思い出し、涙する人・・・形は違えど、3年間が決して苦しいばかりではなかったと思える光景がどのクラスからもみられました。
世界情勢は大きく揺れ動き、卒業生が今後社会で貢献する頻度は多くなってくると思います。卒業生の皆さんの新しい未来は、もうスタートしています。日本のみならず、世界をまたにかける・・・そんな人材として旅立っていってください。
在校生、教職員・・・すべての人たちが、卒業生の皆さんを応援しています!
卒業おめでとうございます!