中学校3年生「東京研修旅行1日目」の様子をお送りします。
本日2月13日より3泊4日の行程で中学校3年生は、東京進路研修へ出向いております。
小学校の修学旅行と異なり、日数、目的地ともに遠距離となった宿泊旅行。
そして、単に観光を楽しむだけでなく、目的地にどのような史蹟や特色があるのか…直接みて、触れて、学んで、たくさん感じてもらえればと思っています。
まず、最初の写真は新幹線内の様子。広島駅から東京までおよそ4時間の道中となります。
今でこそ数時間で到着することのできる東京ですが、元々は1日以上をかけて、いわゆる「夜行列車」で向かう大変な旅行でした。
1964年に東海道本線が開通して以降、島国日本の主要な交通機関として発展してきました。
ところで、中学生の皆さんはしっかり勉強をしているでしょうか?昨年、日本は鉄道を開局して150周年の節目でした。
多くの人の叡智と努力が線路や列車に注ぎ込まれていることを学んでみると素晴らしいですよ。
東京駅に到着した一行は、東京名物、黄色車体の「はとバス」を利用して、国会議事堂を見学しました。
広島もそうでしたが、東京も本日はあいにくの雨模様…湿度の高い中での見学となりましたが、写真で見るよりもずっと重厚にみえる議事堂に目を見張っていました。
国会議事堂は1936年に、帝国議会の議場として作られました。見た目が、アメリカの国会議事堂に似ていると思いませんか?
アメリカ、ヨーロッパのような議会制を目指して、建設されましたが…竣工された年は、「民主化日本」ではなく「軍国主義日本」として、少しずつ戦争の足音が聞こえる暗い時代に入ろうとしていました。
みなさんが日本史の授業で勉強する、二・二六事件が発生した年であり、憲政の常道は見る影をなくし、軍部主導による強力な国会が形作られようとしていました。
国会議事堂が建設されて、90年近くが経とうとしております。過去の時代と様変わりした日本を、議事堂はどのようにみつめているのでしょうか?
続いて、一行は皇居外苑を観光しました。皇居は言わずと知れた、日本国の象徴、天皇陛下の住まいがある区域です。かつては、大河ドラマとなっている徳川家康が建てた江戸城がありました。近世~現在に至るまで、この地でも様々な歴史的大事件が繰り広げられました。今でこそ、穏やかな場所となっていますが、ここもまた、生徒達には私たちの生活を築いてくれた偉人たち(また、名もなき人たち)の努力が詰まっていることを学んで欲しいと思います。
生徒達が記念写真を撮ってる、銅像は「楠木正成像」です。鎌倉末期から南北朝時代まで後醍醐天皇の片腕として活躍した武将ですね。
どうして、この皇居外苑にたたずんでいるのでしょうか?これもまたしっかりと勉強をしてもらいたいと思います。
偉人に対する評価は、各時代によって大きく二分されます。楠木正成自身も、時代の流れに翻弄された偉人といえます。
今日は、何が正しく、何が間違っているか…白黒はっきりできないグレーな世の中となっています。生徒達も時代に翻弄されず、自らの軸をもって物事を学んで欲しいと思います。
1日目の最後は、ホテルでの豪華な夕食が登場。現地での特色ある食べ物も旅の楽しみです。勉強とともに、しっかり楽しんでくださいね!