本日、3学年を対象とした「こころの教育」が本校ホールにて開催されました。
私たちの日常生活は人との繋がりの中で、成り立っています。
しかし時としては、自分と関係する人との出会いだけでなく別れを経験することもあります。自分にとって大切な人であればあるほど、自らの人生に関わる影響は強いといえるでしょう。
現在、次の進路に向け、多くの生徒達が学習活動に専念しています。ただ、私たちが学ぶことには、参考書、机上の知識だけではない・・・常に関わっている仲間や先生、親とのふれ合いも大きな学びであることを今回の行事で学んでもらいました。
毎年、本校では東日本大震災より復元納棺士として、なくなられた方の復元に携われておられる、笹原留以子さんをお招きして、大切な人たちとの接し方、生き方を教えていただいております。
東日本大震災からすでに7年近くもの歳月が経ちました。3年生のみなさんがまだ小学5年生の頃の出来事であり、遠く広島から離れた場所で起こった過去の歴史となりました。
私たちにとり、同じ地球、日本のどこかで不幸にも巻き込まれてしまった人たちの話・・・ともしかすると感じ取っていたのかもしれません。ですが、今年、私たちの広島、そして私たちの学校は西日本豪雨という、大震災と同じ不幸にあうこととなりました。
私たちにとって、もはや自然災害は人ごとのことではない・・・そして過去のこととして知るだけではなく、いつか起こりうる出来事であると認識しなければなりません。
防災、減災だけを考えるのではなく、応災(災害が起きたとき、どのように対応するか・・・)もこれから生きる人間として知り得ることとなりました。
今回の講演会では、当時の様子や笹原さんが復元するにあたって、遺族の方々と触れあった内容を教えていただきました。多くの生徒達が、人との繋がりの大切さに感じ入り、涙する学びとなりました。
大人になる3年生は、知識的に成長するだけでなく、人間として大きくなることも今後求められていきます。周りの人を大切にし、そして自らも大切にできる社会人へと成長してもらいたいと思います。