進学コースⅠ型で実施されています「総合的な学習の時間」の様子が届きました。
「ことばの授業、自分力UPを目指して」の第2回テーマは“ことばが与える力”でした。
生徒にとってテーマに表された場面に出会うとしたら、まず「面接」があると思います。これから受験を中心として、人と話す機会が大変多くなりますが、そのような場面で私たちはどのような受け答えをするべきでしょうか。
講師である桂先生からいただいたアドバイスは以下の通りです。
「面接官を8歳だと思え。そうすると面接のときに楽に考えることができる。相手に何かを伝えるためには,分かりやすく簡潔に伝える事が大切です。」(桂先生)
面接は 普段と違う緊張感のある場です。自らの気持ちを十分に伝えようと思えば、冷静に保つ心構えと、落ち着いて対処するための準備が必要だということを教えていただきました。
しかし、私たちにはそれぞれ性格が備わっています。緊張感を常に持つ人、人との対話が上手くできない性格の人はどうすればよいのでしょうか。
「性格は変えられないけど,生き方は変えられます。自分の進路を切り拓くのは自分自身。10年後の自分を想像して逆算して行動すればいいのです。その未来のために私たちは努力し,受験に臨むのです。Ⅰ型84人みんなで勉強できるのは1年だけ。」(桂先生)
そういえば私たちは、性格=人生と決めつけてしまう所があります。しかし考えてみれば、性格≠人生です。自らが持つ性格を未来につなげていくのではなく、未来から自らの人生を考えていける意識を持てるといいですね。そのためにも桂先生は具体的に次のようなことをアドバイスされました。
「まずは型を作ること。好きだと成績が伸びる。嫌いだと教科が遠のいていく,力が付きません。」(桂先生)
「例えば受験は自分が主役であり,親が主役ではありません。自分のやりたいことであればどんなことでも応援してくれる。大切なのは自分が何をやりたいか言えることです」(桂先生)
最後に自らのことばを次につなげていくトレーニングを教授していただきました。
「〇の中に色の名前を文字で書いて,その色鉛筆で塗る。その色から連想するものを鎖状につなげていく。その選んだ色で性格がわかります。その連想具合で自分を構成している要素が浮かび上がります。要素が書けた人はコミュニケーション能力に長けている。書けなかった人は今のまま面接に臨むと大変なことになります。そのためにもボキャブラリーを増やしましょう。」
生徒たちは、トレーニングを行いながら、自らのなすべきことをことばで伝える方式を少しつかんだようでした。
受験勉強も直向きにやるのではなく、常に立ち止まって「やることの意義」や「将来」について考えるのもモチベーションアップにつながります。Ⅰ型のみなさん、今後もトライしてみましょう。