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2013年11月08日 11月8日 総合学科一年生「産業社会と人間~職業人講演会ならびに体験学習~」

11月8日、本校総合学科1年生は「産業社会と人間」の授業において、「職業人による講演会」を開催しました。

働くことについて、今学期は様々な体験をなさっている方にご指導いただく予定となっております。

このたびは、広島仏壇を手掛けている、蓮池稔さんに講演、ならびに体験学習を行っていただきました。

蓮池さんには、2011年度より講演をお願いしております。今年度は蓮池さんのご好意により、広島仏壇の製作過程である「金箔貼り」の体験学習を行うこととなりました。

職業人としての体験談を学び取ることも大切ですが、「仕事の厳しさ」や「自らの力で完成させるよろこび、やりがい」を直に感じ取ることも生徒にとって大きな学びとなります。

多くの生徒にその思いを学んでもらうため、今回は時間を分けて、クラスごとに実習を体験しました。

 

まずは広島仏壇のお話。

広島仏壇は全国の伝統工芸品の一つに指定されている、代表的な工芸品です。

高価なものになると、1000万円もする広島仏壇。その作成には多くの人の英知と長年の努力が表現されていると教えていただきました。

蓮池さんは、広島仏壇作製の中で、「塗師(ぬし)」といわれる、漆塗りの職人として活躍されています。漆は、今日の人工塗料と違い、年数が経つほど、塗料の彩度、強度が増すといわれているそうです。

また、抗菌作用にも優れており、常に衛生的に扱うことができる、優秀な塗料であるとお話しされました。

一方で、漆は、触れるとかぶれやすく、時には人の命を奪ってしまうほどの危険性もあります。優秀な塗料である反面、扱いが非常にむずかしい漆。塗師として、一人前になるため、蓮池さんは常に漆と向き合いながら、職人としての腕を磨いていかれたそうです。

「私が師匠からよく言われた言葉です。『知恵のあるものは、知恵を出せ、出ないものは汗を出せ(=汗を出して、一生懸命に頑張りなさい)』」

「努力した分、私たちに努力しただけのものは還ってくる。それなりに行えば、それなりのものしか還ってこない。働くことも、勉強することも、すべて一緒です。みなさんも、何事に対しても全力で行いましょう。きっと良い結果が還ってきますよ」

これから進路を模索していく生徒へ、蓮池さんから教えていただいた言葉です。その通りだと思います。

続いて、「金箔貼り」の体験実習です。

仏壇を彩っていく、大切な作業「金箔貼り」。職人として、この難しい工程はどのようにして行われているか、身を以て学んでほしいとの思いから、総合学科全生徒に体験してもらいました。

下の写真は、金箔貼りに使う材料と道具です。今回は、お地蔵さんの人形に金箔を貼る工程を体験しました。金箔は金を大変薄く伸ばしたものです。ちょっとした風や、無理な力を加えるだけで、飛んだり破損してしまうため、貼る際には、竹でできた鋏、そして滑り止めの粉を使用します。

 

まずは蓮池さんが実演。金箔を包んでいる紙を「竹ばさみ」で取り除き、お地蔵さんに貼り付けます。この時、お地蔵さんには、糊や水をつけません。直に金箔を当てることにより、お地蔵さんに貼りついていきます。

しかし、金箔は大変薄いため、ちょっとの風…つまり、鼻息でも…ああっ!!失敗!!

 

また、手で押さえつけてもいけません。押さえつけると、金箔はうまくお地蔵さんにつかないどころか、変色してしまうのです。

 

最初は、どの生徒も失敗続き…なかなかうまく、貼れません。蓮池さんがおっしゃるように、一つの技能を身に付けるためには、「知恵」がなければ、「汗」を出して一生懸命、取り組まないとうまくいかないようです。生徒にとって「生きた勉強」になっています。

 

体験実習から数十分後、少しずつ生徒の中には要領を得てきた人が出てきました。なかなか真剣、職人のような面構えとなってきました。

 

 

生徒を参観しておりました、校長先生も金箔貼りを体験。校長先生も生徒と同じく、職人の面構えです。

 

最後は、貼った金箔をきれいに磨く作業。コットンやハケを軽く触れて、磨き上げていきます。

 

完成しました!最後に、作成したグループごとで記念撮影。

 

生徒たちは、職業の厳しさを知りながらも、とても楽しみながら金箔貼り体験を行えました。

今回作成したお地蔵さんは、11月17日の文化祭にて、作成過程とともに展示する予定となっております。是非、当日はご観覧ください。

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