レスリング発祥の地ギリシャ・オリンピアで、“人類の起源”をアピール– 2013/07/23
同通信は、レスリングは先史時代の洞窟の壁画に描かれており、紀元前13世紀には「レスリング」の文字が存在、古代オリンピックの第18回大会(紀元前708年)から最後となる第273回大会(紀元393年)まで実施され、1896年の第1回近代オリンピックからの実施種目だったことを説明。「オリンピア国際大会」は、レスリングの起源の場所に還ることで、レスリングをオリンピックに残すことを神に相談したのだろう、と表現している。 AP通信は、当初から国際オリンピック委員会(IOC)理事会の決めたレスリングの除外勧告に対して懐疑的な論調の記事が多かった。 今回の記事では、ギリシアの元レスラーで大会のコミュニケーション・ディレクターのパリス・コルトジディス氏の電話インタビューを掲載し、「除外勧告に至った大きな理由が国際レスリング連盟(FILA)の前会長にある」とのコメントを掲載するとともに、ネナド・ラロビッチ会長代行(現会長)のもとでの素早い改革を断行したことを評価。
パリス・コルトジディス・ディレクターは「レスリングの存続が否決された場合でも、私達はレスリングを復活させるための努力を続ける」とし、もし古代オリンピックのスタイルであるグレコローマンのみが除外されるようなことがあれば、「ギリシャのレスリング連盟はきちんと対応する」としている。 大会は12ヶ国から約100選手が参加。古代オリンピックの試合場は保存のため使用せず、近くの国際オリンピック・アカデミーの建物内で行われ、決勝のみ屋外に移して行われた。米国レスリング協会のホームページによると、米国は男子グレコローマン2階級、女子1階級で優勝し、8個のメダルを取った。 |