皆さんは平和都市である広島市について、どのように考えているでしょうか。
周知の通り、広島市は人類史上初めて、核爆弾の被害に見舞われた都市です。世界遺産委員会は、私たちが住む広島を「人類の負の遺産」が存在する地域として世界に発信するため、「原爆ドーム」を世界文化遺産として認定しました。
しかし、広島の惨劇は原爆ドームのみで語ることができるものではありません。広島市には至る所に、原爆を知る貴重な場所が数多く存在しています。ところが今回広島市は、貴重な遺産の一つである「元安橋直下の河川区域」を商業活動目的を理由に景観を変える方針を打ち出しています。
被爆の惨禍を後世に伝え、核兵器廃絶と世界平和を祈念する地域に手を加えるという方針に対し、私たち社会科学研究部は、元安橋河川区域の商業施設建設の見直しと平和公園のあり方を被爆者・市民を交えて徹底した議論ができるよう、広島市長に訴える署名活動を実施しています。
今回は、活動の一環として、社会科学研究部の大窪、日野、久保隅が本校校長のもとへ訪れ、署名活動の協力をお願いしました。
今後は、本校生徒ならびに学校外での署名活動にも鋭意に取り組んでいきたいと思います。